前日は長野県の「道の駅小谷」で車中泊。
翌朝は早めに出発して、7時には宇奈月駅に到着しました。
4月に訪れた時は、笹平の往復だけでした。
今回の目的は、途中の黒薙駅と鐘釣駅で途中下車しながら温泉をめぐること。
そして終点の欅平まで行くこと。
また、名剣温泉に宿泊し、翌朝は祖母谷峡まで歩く予定です。
今回のように途中下車する場合、トロッコ列車ならではの楽しさがある一方、知っておきたい注意点があります。
今回は、60代夫婦が実際に乗ってわかった、黒部峡谷トロッコ列車の楽しみ方と注意点を紹介します。
アクセス・基本情報
- 黒部峡谷鉄道株式会社
本店住所 〒938-0293 富山県黒部市黒部峡谷口11番地 - 黒部峡谷鉄道・お客さまセンター 0765-62-1011
4月1日から11月30日 9:00~16:30
12月1日から3月31日 9:00~16:00※当日券は、午前7時40分より発売 - 公式HPはこちら
宇奈月駅に7時到着|まずは写真撮影
宇奈月駅に到着したのは朝7時。
当日券の販売は7:40からなので、それまで少し時間があります。
駅周辺を歩きながらトロッコ広場で写真撮影。
忘れてはいけないのはトイレに言っておくこと。
トロッコ列車にはトイレはありません。
途中下車したらその先のチケットは無効になります。
前回もお話ししましたが、宇奈月から欅平の往復チケットの方は特に注意が必要です。
宇奈月駅前トロッコ広場の様子は、前回4月に訪れた時の記事で⇓
▶ 黒部峡谷トロッコ列車|2026年全線運行再開を前に2023年4月の笹平往復を振り返る
トロッコ列車を眺めたり、これから走る黒部峡谷の風景を見たりしていると、だんだん出発が楽しみになってきます。
今回もお天気に恵まれさあ出発です。
トロッコ列車の魅力は、やっぱり「生の風景」を見られること。
窓越しに景色を見るのではなく、風を感じながら走る。
山の空気、川の音、列車が走る音。
そして何より、走っている間ずっと風を感じられるのがトロッコの魅力です。
やっぱり黒部渓谷鉄道と言えば…
当日券は7:40から販売
当日券の販売開始は7:40。
私たちは少し前から並びました。
宇奈月駅 改札
今回、宇奈月から黒薙までのチケット。
ここで、途中下車について大事なことを知りました。
往復切符で途中下車はできません
今回のように途中の駅で降りる場合は、切符の扱いに注意が必要です。
往復乗車券を購入して、途中の駅で下車すると、それ以降の切符が無効になるという、ちょっと恐ろしいルールがあります。
「宇奈月から欅平までの往復切符を買っておけば、その途中の黒薙や鐘釣で自由に乗り降りできる」
という感覚で考えてはいけません。
途中下車をする場合は、区間ごとに切符を購入する必要があります。
ということで今回は、黒薙までのチケットを購入しました。
宇奈月⇒黒薙 大人2名 1320円 でした。
黒薙駅で下車した後、次に乗るときには、またその区間のチケットを購入することになります。
途中下車を考えている方は、最初に駅で切符の買い方を確認しておくと安心です。
窓付リラックス客車かトロッコ客車か
窓付リラックス客車
窓付きりr客車は追加料金がかかりますが、ゆったりすわれそうです。
今回は購入しませんでした。
「生の風景と風を感じることができる」というのが理由です。
実際に乗ってみると、窓付きリラックス客車には予約していた団体グループが乗車。
一方、私たちが乗ったトロッコ普通客車は空いていて、ゆったり。
おまけに車内で右に左に移動しながら、見どころをしっかり眺めることができました。
ただし、紅葉シーズンなど混雑する時期は状況が違うと思います。
紅葉シーズンに行くなら、当日券より事前予約をしておいたほうがよさそうです。
トロッコ列車に乗る前に知っておきたいこと
今回、実際に乗ってみて「これは先に知っておいたほうがいい」と思ったことをまとめます。
トロッコ車内にはトイレがない
トロッコ列車にはトイレがありません。
途中下車する場合も、列車の待ち時間を考えておく必要があります。
乗車前にトイレを済ませておくことをおすすめします。
川側の席はどちら?
今回乗ってみて分かったのが、川側の席。
進行方向に向かって往路は右側、復路は左側が川側です。
黒部峡谷の景色をできるだけ近くで楽しみたい方は、席を選ぶときの参考にしてください。
チケットには、〇〇号車 〇〇名 と書かれているだけで基本自由席です。
改札には少し早めに並ぶ
私たちは乗車するとき、改札にも少し早めに並びました。
座席も号車だけが決まっている自由席です。
始発だからといって直前に行くのではなく、時間に余裕を持って駅に戻っておくと安心です。
特に今回は途中下車をするので、時間管理はかなり重要でした。
8:17宇奈月駅を出発
いよいよ8:17発のトロッコ列車に乗車。
いざ出発!
車窓から見える景色を楽しみながら、黒部峡谷の中へ入っていきます。
宇奈月ダム
![]()
普通の列車とは違って、外の空気を直接感じながら進んでいくので、同じ景色を見るにしても印象が違います。
「来てよかった」と思える瞬間です。
黒薙駅で途中下車|黒薙温泉へ
8:41、黒薙駅に到着。
ここで一度下車。
黒薙駅
まずは、後曳橋を渡っていくトロッコ列車を見送りました。
黒薙駅から後曳橋を渡るトロッコを見送る
そして、ここから黒薙温泉へ向かいます。
黒薙温泉は、山道を歩くこと約30分。
山道を歩くので、黒薙温泉へ行く場合は、サンダルや街歩き用の靴ではなく、ハイキングシューズなど歩きやすい靴がおすすめです。
温泉については後日 こちらの記事で紹介します
▶ 黒部峡谷で途中下車|深山幽谷の湯 黒薙温泉と鐘釣の河原露天風呂をめぐる
黒薙温泉から戻るときは時間に注意
黒薙温泉ではゆっくりしたいところですが、帰りのトロッコの時間には注意が必要です。
私たちは温泉から黒薙駅へ戻るとき、暑さもあって休憩しながら歩いていました。
途中には、トンネルから冷たい空気が流れ出してくる場所があり、そこでしばらく休憩。
気持ちよくて、つい長居してしまいそうになります。
気がつけば次のトロッコの時間が迫っていました。
あわてて駅に戻り、切符を購入なんとか間に合いました。
黒薙⇒鐘釣 大人2名 1520円
途中下車の時は「次の列車」を必ず確認
黒薙駅や鐘釣駅では、列車が約40分間隔になります。
温泉や散策に夢中になって乗り遅れると、次の列車を駅で待つことになります。
途中下車する場合は、
「何時に戻ってくればいいか」
を先に確認しておくことをおすすめします。
鐘釣駅でも途中下車
11:01に鐘釣駅に到着しました。
鐘釣では、万年雪展望台や河原の露天風呂へ。
メカ夫、まずは河原で遊泳。水に入るとまずバタフライ。
そして河原温泉へ
というより、ほとんど寝湯のような状態です。
私は足湯。
同じ温泉でも、楽しみ方はそれぞれです。
鐘釣周辺の温泉についても、別記事で詳しく紹介します。
鐘釣駅近くで美山荘で昼食
お昼は駅近くの美山荘でそうめんをいただきました。
ところが、注文したもののなかなか出てこない。やはり大阪とは違う。
そうめん 2名分 1600円
「13:07の列車に間に合うかな?」
と、だんだん心配に。
途中下車の旅では、食事も列車の時間との兼ね合いがあります。
食事をする場合も、次の列車の時間を確認しておいたほうが安心です。
ここでもあわてて駅に向かい切符を購入
鐘釣⇒欅平 大人2名 1140円
無事に13:07の列車に乗ることができました。
欅平駅に到着|ここから名剣温泉へ
欅平は終点。13:27に欅平へ到着しました。
ここからは歩いて名剣温泉へ向かいます。
左 名剣橋 中 奥鐘橋 右 ヘルメットの棚
途中には、
- 奥鐘橋
- 人喰岩
- 名剣橋
など、見どころがあります。
さらに進んでいると、ヘルメット着用の案内がありました。
けち子はまじめにヘルメットを装着。
メカ夫は、
「暑いからいい」
と、かぶらず。
もちろん、安全のため案内がある場所ではヘルメットを着用したほうが安心です。
途中下車をするなら知っておきたいこと
今回、黒薙駅と鐘釣駅で途中下車してみて、特に感じたのが「時間」と「切符」の問題です。
列車は約40分間隔
途中下車して温泉や散策をする場合は、次の列車の時間を必ず確認。
「ちょっと休憩」「写真をもう一枚」とやっていると、意外と時間が経ちます。
切符には要注意
今回のように途中の駅で降りる場合は、切符の扱いに注意が必要です。
往復切符を買っておけば、途中の駅で自由に乗り降りできるわけではありません。
途中下車すると、それ以降の切符が無効になってしまいます。
途中下車をする場合は、区間ごとに切符を購入する必要があります。
黒薙、鐘釣と途中下車をするなら、それぞれの区間をどう購入するか、最初に駅で確認しておくと安心です。
途中下車するなら時間に余裕を
今回は黒薙駅、鐘釣駅と途中下車しましたが、列車は約40分間隔。
温泉に入ったり、食事をしたり、写真を撮ったりしていると、あっという間に時間は過ぎる。
途中下車を楽しみたいなら、時間に余裕をもって。
特にお盆や紅葉シーズンは混雑も考えて、余裕を持った計画を立てたほうがよさそうです。
【注意】欅平からの帰りのトロッコ列車
今回の旅で、最後に一番お伝えしたいことがあります。
翌朝、名剣温泉を出て欅平駅へ戻ることになりました。
欅平からの始発は10:01。
ところが、宿で「作業員などが戻るトロッコがある」とすすめられ、私たちは8:50発の列車に乗ることにしました。
ところが……
往路とは、まったく違う車両でした。
小さな荷物置き場のような車両とトロッコ普通客車の半分くらいの大きさの車両が2両だけ、作業員、登山客、そして私たちでぎゅうぎゅう。
乗り込み口もなく、足を伸ばす隙間さえありません。
登山客や宿泊客の大きなリュックもあります。
景色を楽しむどころか、写真を撮ることさえできませんでした。
せっかくの黒部峡谷なのに、車内で身動きも取れない状態。
正直、
「同じ運賃なのに……」
と思ってしまいました。
作業員や登山客の方にとって必要な列車なのでしょうが、観光でトロッコ列車の旅を楽しむ私たちにとっては、往路との違いがあまりにも大きいものでした。
\ 復路は 欅平10:01の始発をおすすめします /
今回の経験から、
欅平から宇奈月へ戻るなら、10:01の始発をおすすめします。
急いで帰る必要がないのであれば、私たちは8:50発には乗りません。
せっかく黒部峡谷まで来たのですから、帰りもゆったりトロッコ列車の景色を楽しみたい。
同じ運賃なら、なおさら10:01の始発を選びます。
今回の旅では、この帰りの列車選びが一番の失敗でした。
おまけ|宇奈月温泉駅で懐かしい車両に遭遇
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黒部峡谷の旅を終えて、富山地方鉄道側宇奈月温泉駅のほうへ行った時。
駅で、懐かしい車両に出会いました。
それは、京阪電気鉄道の旧3000系特急車のダブルデッカー車。
現在は富山地方鉄道で「ダブルデッカーエキスプレス」として走っている車両です。
大坂の京阪電気鉄道で使われていたダブルデッカー車が富山地方鉄道に譲渡され、観光列車として運行されています。
実は、ケチ子の父は京阪電気鉄道で働いていました。
子どもの頃、家族回数券を使って京阪電車に乗ったり、父の社員証で一緒に乗ったり。
私にとって京阪電車は、子どもの頃の思い出が詰まった身近な存在でした。
富山地方鉄道で京阪の車両が走っていることは、以前テレビで見たことがありました。
「富山で走っているんだな」と思っていたのですが、まさか今回、黒部峡谷の旅の帰りに、こんなタイミングで実際に出会えるとは。
思わず足を止めてしまいました。
黒部峡谷の景色や温泉を楽しんだ一日の最後に、思いがけず子どもの頃の記憶までよみがえってきた出来事。
旅先で、こんなふうに昔の思い出に再会することもあるんですね。
今回の黒部峡谷の旅は、トロッコ列車だけでなく、最後にもうひとつ嬉しい出会いがありました。
まとめ|黒部峡谷トロッコ列車に乗って分かったこと
今回、実際に乗ってみて感じたポイントをまとめます。
- トロッコ列車は風を感じながら景色を楽しめる
- 当日券は7:40から販売
- 当日券を購入するなら販売開始前に並ぶと安心
- 紅葉シーズンは事前予約がおすすめ
- 車内にトイレはないので、乗車前に済ませておく
- 往路は右側、復路は左側が川側
- 改札には少し早めに並ぶ
- 黒薙駅・鐘釣駅で途中下車するなら、次の列車の時間を必ず確認
- 列車は約40分間隔なので、乗り遅れに注意
- 黒薙温泉へは山道を約40分歩くので、歩きやすい靴がおすすめ
- 往復切符で途中下車すると、その後の切符が無効になるので注意
- 途中下車する場合は区間ごとに切符を購入する
- 欅平からの帰りは、観光目的なら10:01の始発がおすすめ
黒部峡谷のトロッコ列車は、単に目的地へ移動するための列車ではありません。
車窓から見る景色、川の音、山の空気、そして風。
実際にその場所を走っているからこそ感じられるものがあります。
今回は途中下車をしながら温泉をめぐったことで、トロッコに乗るだけでは分からない黒部峡谷の魅力も楽しむことができました。
次回は、今回立ち寄った黒薙温泉・鐘釣の河原露天風呂・名剣温泉について、もう少し詳しく紹介します。
料金についてのまとめ
- 宇奈月⇒黒薙 大人2名 1320円
- 黒薙⇒鐘釣 大人2名 1520円
- 鐘釣⇒欅平 大人2名 1140円
- 欅平⇒宇奈月 大人2名 3960円
合計 7940円 - 宇奈月駅駐車場 2日券 1500円
- 鐘釣駅 美山荘 昼食 1600円
※その他宿泊料に関しては別記事で
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・黒薙温泉と鐘釣の河原露天風呂|黒部峡谷の温泉をめぐる
・名剣温泉に泊まってみた|黒部峡谷の秘境宿を60代夫婦が体験
車中泊で立ち寄った絶景スポットはこちら
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※2026年10月以降の運行状況、施設の営業状況、立入可能区域などは変更される場合があります。お出かけの際は、黒部峡谷鉄道や各施設の最新情報をご確認ください。