退職前に気づいた「旅とお金」の現実
ある日、一通の封筒が届きました。
年金定期便です。
何度も届いていたはずなのに、
ちゃんと見るのが怖くて
ずっと先延ばしにしていました。
でも、もう先延ばしにできない日が来た。
ようやく現実を見ました。
「年金生活って、悠々自適で趣味に生きる毎日」
そんな妄想は、一瞬で吹き飛びました。
そこから本気で対策を始めました。
最初に悩んだのは「年金をいつから受け取るか」。
遅らせれば増えるのは知っていました。
損益分岐点を調べると
・65歳受給:約80歳10ヶ月
・70歳受給:約81歳11ヶ月
・75歳受給:約86歳11ヶ月
1ヶ月遅らせるごとに+0.7%増額されます。
数字を見ながら、ふと父のことを思い出しました。
父の口癖は
「定年退職したら日本中を旅して回りたいなぁ」
でも父は、私が19歳のとき
仕事中に倒れて、そのまま亡くなりました。
遺族年金という形で残してくれたものの
父自身が年金を受け取ることはありませんでした。
だから私の答えは決まっていました。
「いつ死ぬかわからないなら、もらえるものはもらう」
その決断から半年もしないうちに
また新しい手紙が届きました。
「介護保険料 月10,100円」
え、そんな話聞いてないんですけど…?
所得税非課税の私から、有無を言わさず
年金から差し引かれることになりました。
3人の子育てがやっと終わり
末っ子の奨学金もまだ返済中。
「定年後は悠々自適」なんて
言える身分じゃない。
それって、いつの時代の話だったんでしょう・・・
車中泊を選んだ3つの理由
【理由1】宿泊費がほぼゼロになる
1泊1万円のホテルに月2回泊まると、年間24万円。
車中泊なら道の駅に停めるだけ。
この差は年金生活者にとって、想像以上に大きい。
私たちは車中泊とホテル泊を併用しながら
節約旅をすることにしました。
【理由2】自分たちのペースで動ける
添乗員時代は分刻みのスケジュール。
いろんな場所に行けるのは魅力でしたが
どこに行っても時計の針とにらめっこ。
「ここはいつか個人的に来よう」
そう思いながら通り過ぎた場所が
数えきれないほどありました。
定年後は、その「いつか」を全部やる番です。
釣りができそうな海岸線があれば釣りをして
釣れたものをその場で調理して食べる。
夕日が出たら、夕日を追いかける。
寺社仏閣で参拝して、御朱印をいただく。
田舎道で踏切のカンカンという音が聞こえたら
列車を待って写真を撮る。
心が動く風景に出会えば、カメラを構える。
素敵な東屋で昼食にしたり
地元のお菓子でお茶したり。
海が見える温泉に着いたら
夜まで待つのはもったいないから
明るいうちに入る。
夜が来たら、寝る場所を探す。
そんな気まま気ままな旅をすることにしました。
【理由3】メカ夫がいる
元整備士、電気工事士であるメカ夫が
軽ワゴンに手を加え
できるだけ快適に車中泊ができるよう
仕上げてくれました。
最初は不安だった正直な話
車中泊を始める前、心配事は尽きませんでした。
- 軽ワゴンに荷物を積んで2人で寝られるのか?
- 24時間使えるトイレはあるのか?
- トイレがあっても、真っ暗で誰もいない駐車場は怖い
- 道の駅って、どこにでもあるものなの?
- 山奥でガス欠になったら?
- 山奥で故障したら?
- 知らない海岸線で津波が来たら?
- 車中泊中に地震が来たら?
子供が小さい頃はキャンプによく行っていたので
外で寝ることには慣れていました。
でも夫は「誰もいない川辺にテントを張りたい」派。
私は「キャンプ場の方が安心」派。
昔から、ここだけは意見が分かれていました。
なので最初に決めたルールはひとつ。
「昔のキャンプみたいに、山の中の川辺に車を停めて寝るのはやめよう」
このルールから、私たちの車中泊の旅は始まりました。
リタイヤ~ず流の車中泊スタイル
私たちの車の歴史は
初代スズキエブリィワゴン → 2代目スズキエブリィワゴン。
車両の入れ替え時には、ちょっとした激論がありました。
軽ワゴンの狭さを感じていた私は
「せめてタウンエースサイズにしたい」と主張。
キャンピングカーショーに一人で出かけて
カタログをもらってくるほど
出来上がったキャンピングカーに憧れていました。
ローンも組めるし、と。
ケチ子である私の提案にもかかわらずメカ夫の主張はこうでした。
「軽は燃費がいい、小回りが利く、車両価格も税金も安い」
そこを突かれると弱いケチ子
とうとうメカ夫に丸め込まれ
購入後にDIYで仕上げる方向に決定。
若い頃からミニバイクや車をチューンナップするのが趣味の夫は
それからコツコツとDIYを始めました。
最初に手を入れたのはベッドキット。
それから旅に出るたびに
不自由なところを見つけて改良し
今も少しずつ進化させています。
正直、手を加えるたびにお金もかかっていますけどね(笑)
現在の装備品
①ベッドキット
最初は厚めの発泡スチロールでフラットな寝床を自作。
最終的にはベッドキットを購入して設置。
荷物置き場の確保とフルフラット化を実現。
取り外しも簡単で、普段使いのときは外しています。
②窓の目隠し(吸盤タイプ)
③車内テーブル(夫の自作)
取り外して足をつければ、外でも使える優れもの。
④ルーフボックス
キャリアを積んで設置。荷物置き場を確保。
初代
⑤ポータブル電源
最初はシガーソケットからスマホ充電のみ。
次に一眼レフの充電やコンセントが使える
カーインバーターを導入。
現在は「Jackery Solar Generator 1000 New」を使用。
走行中充電に加え、EVパークなどの電源から
車をロックしたまま直接充電できるよう
メカ夫が改良してくれました。
⑥調理器具
キャンプ・登山時代から使っていた
コンパクトに折りたためる道具を活用。
・カセットコンロ タフマルジュニア
・ポータブル電源用の小型IH
・夫お気に入りのシェラカップ(大中小)
・ロッジ ロジック スキレット(蓋つき)
1回の旅でかかる費用
実際の旅の記録をつけているので
正直な数字を公開してみます。
4泊5日、高知・愛媛・徳島をぐるっと回った旅で
かかった費用は
・ガソリン代:約11,800円
・高速代:約12,500円
・食費:約22,500円
・温泉:2,100円
合計 約48,900円
1日あたりに換算すると
夫婦2人で約8,200円。
宿泊費がゼロなので
1泊1万円のホテルと比べると
1泊分が丸ごと浮いている計算になります。
ちなみにこの旅では
お土産代に約9,600円使いました。
子供3人、孫2人へのお土産と
旅から帰ったあとも
ちょっとだけ旅の余韻を楽しむための
自分たちへのご褒美込みです。
節約ばかりじゃつまらないですからね(笑)
このブログでわかること
このブログでは
- メカ夫が選んだ車中泊グッズの本音レビュー
- ケチ子が選んだ車中泊グッズ本音レビュー
- 実際に車中泊で旅のコース
- ケチ子が実際に行った絶景スポットの記録
- 定年前後のお金・暮らしの見直し実録 を実体験ベースで発信しています。
「旅はしたいけどお金が心配」 そんな同世代の方に 少しでも参考になれば嬉しいです。
絶景写真はインスタ(@tabi_tobi)でも 毎週更新しています。
まとめ
お金をかけなくても
絶景には会いに行けます。
実際、4泊5日でも1日8,200円。
ホテル泊より、ずっと身軽に
ずっと遠くまで行けています。
定年はゴールじゃなくて
新しい旅のはじまりだと
私たちは思っています。
一緒に楽しみましょう!
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